Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

惜別の雪

名残りを惜しむような雪の朝、父を見送った。   ひらひらと舞い降りる大きな雪の一つひとつが、こちらに手を振っているかのように感じられた。   枕元の棚にある主を亡くした物達はどこか所在無げに見えるが、...

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会話

「また明日来るからね」という言葉に 父が小さく、でも幾度も頷いた。 それが私と父との最期の会話だったが ベッドサイドにしゃがみ込んで 臥した父の目線の高さで 目を合わせながら話せて良かったと思う。  ...

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出立

薄曇りの春の朝、父は安らかに永眠。   介護認定5の通知が届いた翌日だったが、わずか10日間でも願い通り自宅で過ごせ、訪問診療や看護の方々に支えられながら、家族で看取ることができて幸いだったと思う。 ...

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かけがえのない時間

父が退院してから、今のところ午前中は訪問看護の方が頻繁に来て下さる事が多いので、午後から夕方にかけて実家に通う日々。   ここひと月以上連日の病院への往復もあって、丈夫だけが取り柄のような私にも多少疲...

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退院

ひな祭りの日、父はひと月ぶりに退院して自宅に戻った。 とはいえ、今のところ食事も殆ど摂れずの状態は変わらずで、療養型病院に転院か在宅かの二択だったが、本人と母の希望とその意思と気持ちを尊重したい私の気...

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週末の徒然

Coffee 週末仕事に行くときの楽しみは NARUTO Coffeeさんで豆を買って帰ること。   今回は酸味が控えめのものが飲みたかったので お店の方が薦めて下さったブラジルを購入。 この豆の説明...

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三寒四温

アラベスクのちょっとしたお悩みでも 股関節や下肢、腰部だけでなく 胸部や頸部などもっと上位のレベルから 何が違うのかを考え 教えられる答えを待つのではなく 自ら仮説を立て試行してみることも大切。   ...

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雨水の候

吹く風は冷たいけれど 川面で煌めく光の眩さとが相まって 冬と春の協奏曲のように感じられた。   土手に真っ直ぐに伸びた道を歩く スタジオに向かう火曜日の こんな僅かなひと時がとても愛おしい。   マリ...

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集大成

今日レッスンをした高校生の生徒さんが、帰宅後高校生活3年間の集大成とも言えるパフォーマンスの動画を送ってくれた。   ひとつのモチーフからインスピレーションを得て選曲、振付、照明等も含め自身で創作した...

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Everything flows

梅が咲き始め、桜の小さな蕾やミニバラの彩りを際立たせてくれる陽光の暖かさを楽しめる季節になると、それらとシンクロする様なルドヴィコ・エイナウディのプリマベーラを聴きたくなる。   この曲から感じる「万...

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