Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

カテゴリ「読書」の記事

未完の先に

「庭とエスキース」を読了。   他者を観、聴き、そして想い続ける。 帯にも書かれていたように、なんて誠実な持続なのだろう。 味わい深い写真と未完のその先にも思慮深く紡がれ続ける言葉たち。   まるで自...

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庭とエスキース

一冊の本との出合いが この春を潤していく。   人と人の間に紡がれるもの それは不在によって消えるものではなく その記憶を持つ人の中で深まってもいき また、他者を眼差す自己を 深めてもいるのかもしれな...

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雪景色

長田弘さんの本をもう幾度読み重ねただろうか。   削ぎ落とし、熟成された丹精な言葉 余白に満ちるものの響き。   読むことで潤う感覚や 時に襟を正すような居心地を与えてくれる 本のありがたみは年々増す...

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違和感のもと

最近読んでとても興味深かかったのが、2011年に出版された森本恭正氏の『西洋音楽論』。   私は例えばワルツステップでも踊る時にカウント、それも特に日本語として「イチ・ニ・サン、ニー・ニ・サン…」と数...

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急がば戻る

視知覚と原始反射は 密接に関わり合いながら 発達の過程を支えている。   どこかで滞るとき 伸び過ぎた枝葉を刈り取り 饒舌な言葉(或いは思考)を鎮め より根っこに近い過程を 歩み直してみよう。   も...

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裸眼の行

『文化のなかの野性 芸術人類学講』を読み始めたものの あるページに釘付けになり そこを幾度も味わいながら読んでしまうので 全く先に進めない。   それは「裸眼の行」について語られたページ。   さて、...

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雨の週末に

台風が近付き、密な雨音に包まれた週末に タイミングよく届いた2冊の本。   ひとつは『神経美学ー美と芸術の脳科学』 そして、もうひとつは 『文化のなかの野生ー芸術人類学講義』。   その読書体験を通じ...

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The Molecule of More

所謂、専門書ではない脳に関する本で少し息抜き。   炭素、水素、酸素、それに一つの窒素原子、という極めて単純な構造を持つ分子であるドーパミンが私たち中でどの様に作用しているのかが、多面的かつわかり易く...

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Learning

Neuro Fandamentalsを読了し ざっくりとパースペクティブを捉えたところで いくつか日本語で書かれた入門書とあわせ 英語の学習も兼ねて Laurie Lundy-EkmanのNeuros...

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