Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

台風が近付き、密な雨音に包まれた週末に

タイミングよく届いた2冊の本。

 

ひとつは『神経美学ー美と芸術の脳科学』

そして、もうひとつは

『文化のなかの野生ー芸術人類学講義』。

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その読書体験を通じて活動するであろう脳部位が全く違いそうな2冊だが、それぞれの前書きや序文をちょっと読んだだけでも、ずっと手元に置きたい本になりそうな予感がして、午後からゆっくりと読書する時間が楽しみ。

 

  

脳科学では、脳がどうはたらくか、神経がどう機能するか、それがもとになりわたしたちの行動や精神活動にどう影響を及ぼすのかを研究します。ソフトで主観的な体験、感性的な判断の検討から人間性について考察していく美学とは、ずいぶんちがうように思えます。しかし、まったく異なるアプローチをとっている両者ではあっても、探求していることはわたしたち 「人間」 自身への興味と、そのひとつひとつの行動、認知、こころを理解したいという願いなのです。

神経美学ー美と芸術の脳科学/石津智大

(共立出版)

美しいと感じるモノやコトを言語化するほど、実際の体験から乖離していく様な、豊穣さが削がれていく様なもどかしさがあるけれど、そのもやもやとした隙間に響く何かがありそうな気がする。

 

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