
緑滴る
2025/05/09
緑滴る季節になると
裏手にあるお宅の樹の緑が
そちら側に面した窓を
緑色の光で満たす。
直接の眺め以外に
すりガラス越しに見える
自然の揺らぎが心地よく
その揺らぎと同調するように
足裏を合わせて坐ったところから
とてもとてもゆっくりと身体を揺らしていく。
はじめは倒れる側と同側の耳を
次に反対の耳を床につけていくように。
少しだけ開けた窓の隙間から流れ込む風が
真鍮製の風鈴の澄んだ音色を
時折響かせるのも楽しみつつ
超スローモーションの起き上がり小法師の如く
動きの中で重心を感じ、
移ろう重さの流れを身体と床の接点で感じ、
呼吸と動きの調和も感じ、
より滑らかな動きを追求しながら。
畳一畳分も有ればできる
こんなシンプルで移動の余り無い動きを、
「月舞台」のような場でできたら素敵だな…
動きながらそんなことを思った朝。
新月に伐採した木で造る家 洞窟で暮らす安心感と、森の力に共感する住まい | Architecture | 100%LiFE
目に映る緑の揺らぎ
新月伐採された木の床の感触
地熱を活かした
場の持つ力が
ただのエクササイズにはとどまらない広がりを
きっと齎してくれるから。
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