
呼吸(いき)
2020/02/14
朝5時頃からだろうか、近くの瞑想寺から読経の声が夜明けの静寂の中に響いてくる。
決して音量が大きい訳ではないのだが、倍音を伴う祈りの響きは、その言葉や意味が分からずともそれに合わせて目を閉じ思考を鎮めたくなるような包容力がある。
ドイステープから麓に降りてくる風にその響きが乗り、ミストの如く心地よさが浸透してくるかのような吸気の感触、そして滑らかに降りる呼気を覚えるとき
生きることは「呼吸(いき)る」こと、
人間の「間」とは呼吸だという言葉を思い出す。
折しも新型肺炎の不安が広がる昨今だが、何かこうして息を通して心身を整えるという時間や肺呼吸を獲得する前の進化の過程の動きが至極大事な様に思える。
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