
蓮の花
2020/07/27
日曜日の朝のレッスンで、ウォーミングアップにほんの少し
北タイの伝統舞踊の、極々基礎の練習の中の動きを入れた。
胸の前で蓮の花の蕾のように合わせた手の膨らみも
硬い蕾になるか、これから開こうとする柔らかな蕾になるかは身体の使い方次第。
たったそれだけの形にも学べることは無数にある。
一歩を踏み出し、また戻る。
振り出す足の素早さと着地の柔らかさ
関節の正確な動きを実現するための感覚が育まれる要素がそこにもある。
余計なことは話さなかったが、
それはその日フォーカスを向けていく働きへのちょっとした布石だった。
偶然にも今朝は駅に向かう道で今にも咲こうとする蓮の花に出合った。
そのお宅の方がちょうどいらしたので、少しお話しさせて戴いたところ
明日あたり開花するだろうとのことだったが
今から開花する頃が一番香りが高いのでぜひ嗅いでみて下さいと仰って下さった。
少し青みのある高貴な香り。
その香りをまだその内に大切に抱きかかえているような姿と共に触れることができて幸せなひと時だった。
刻々と変わる空の表情に
暫し足を止め、その美を味わう。
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