Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

あっという間に8月も終わろうとしている。

先日学生さんと顎のワークをしながら、「調和」ということを共に考えてみた。

当たり前のように使っている言葉。

それを体感してみようという試みだ。

 

顎のワークでは「あ〜」と声を出したりする。

その声を和音の中の一つの音に調和させていく。

佐々木基之氏の提唱した

「分離唱」という音感教育の手法だが

口を開くだけでなく、耳を開き、声を合わせる。

その声が過不足なく

和音の一つと調和していく時の感覚は

なんとも言えず心地よいものでもあり

また旋律という

横方向の時間を流れる音楽としてでなく

瞬間瞬間に生起する和音の中の音を

奥行きの方向で切り取ってそこに集中し

自分の声を寄り添わせていくような時間から

「調和」や「奥行き」に

新たな観点が生まれたとしたら幸いだ。

 

 

バレエやダンスでは声は出さないが

そうして耳を開いて調和を体験し

流れていくメロディではなく

瞬間の奥行きの中にある

ひとつの響きを

声を出すという行為と共に

感じていくような経験も

大切だと思う。

目まぐるしく情勢が揺れ動く

こんな時代だからなおのこと。

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その分離唱をなさっている方々の賛美歌のハーモニーは

とても美しい。

分離唱によるアカペラ讃美歌

 

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