Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

読書


『辺境の輝きー日本文化の深層をゆく』を読了。

山、そして海の漂流民の人々の足跡を辿り
あまり光が当てられてこなかった歴史の深層についての
五木寛之氏と沖浦和光氏の対話に耳を傾けた。


そこには芸能の源流らしき流れも重なってきて
芸能がその時代の中でどう機能していたかというお二人の考察は
とても興味深かった。

沖浦 整然たる秩序がコスモスですね。秩序が形成される以前の混沌とした状態がカオスです。そのカオス、混沌の中からしだいに秩序が出来上がっていく。そして時代が経過するにつれて、その秩序が時代にそぐわなくなって瓦解していく。そして再び混沌となり、またその次の新しい段階に入っていく。
影とか裏とか言われているのは、この混沌にかかわっている。カオスの世界から刺激をうけなくなると、コスモスは自らを活性化させるエネルギーをしだいに枯渇させていく。

よく考えてみると、漂泊民の文化は混沌に根があって、ドロドロしたものも含みながらも、次の何かを生み出す土壌になっている。

五木 四、六、八みたいに二で割れるような対称的な儒教的世界がある一方で、道教の世界は三とか五とか九とかってよく言いますよね。ぼくなんか、儒教的なものに対して道教的なものを頭の中で考えるところがあるんです。その両方から物事の本質をちゃんと見極めなきゃいけないんじゃないか。

五木寛之・沖浦和光『辺境の輝きー日本文化の深層をゆく』ちくま文庫

要素を考える

昨日からパーソナルレッスンも始動。
中学生の生徒さんだったが、バレエもまだ翌日からとのことだったので
休み明けの身体を整えることをメインに。

中臀筋の働きを活性化させるトレーニング的なことなども少々行なった。
実はナチュラリゼーションのワークの中でも
それと共通した要素を持っているワークがあるのだが
どのワークのどのフェーズか
ここをご覧下さっている生徒さんは
ぜひ考えてみて欲しいと思う。

なんとなくやってしまうのと
働きに意識を澄ませて行うのとでは
特に活性化を目的としたようなワークでは
随分違ってくる。

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強い風が雲の輪郭を滲ませていく。

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