尊い発見
2021/03/27
転がる動きには
基本の寝返りのような前額面の動きもあれば
矢状面の動きもある。
ダルマさんのように転がる動きもそうだし
ダンスや新体操であれば
下図のBやCの動きもそうだ。
明日の中学生さんのレッスンでは
矢状面の転がりも含めた
コンビネーションのワークを行う。
肩関節の安定化や
インナーユニットとハムストリングスの活性化
大腿四頭筋のダイナミックストレッチに
ダイナミックアーチのワークの要素もあり
行って気持ちよく、目覚め、
また転がる楽しさもあるコンビネーションだから
私もよく行う。
そういえば、先日の口呼吸と鼻呼吸の記事から
学生の生徒さんが更に考えを進めて
ひとつの発見をした。
鼻呼吸の時と口呼吸の時では
横隔膜の動き方が違うと。
そう、口呼吸より
鼻腔という小さな二つの穴を通して呼吸する時の方が
横隔膜がよく動かないだろうか?
知識として知ることもできるけれど
自ら考え、試し、発見していくことは
とても尊いことだと思う。
個人差や運動等によっても変わるが
1日におおよそ2万~2万5千回も行っている呼吸の際の
その働き方の違いが積もり積もったら
横隔膜の機能にも少なからず影響は出るだろうと思う。
また、横隔膜は腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群と並んで
インナーユニットとして身体を安定させる働きを担っているから
姿勢や動きにももちろん関係してくる。
そして、鼻呼吸は一酸化窒素を増加させる。
(一酸化窒素は少なくとも生理的条件下では圧倒的に鼻腔・副鼻腔 が多く産出するそうだ )
一酸化窒素は、殺菌作用があるため気道を清浄に保ち
病原菌から身体を守ってくれるだけでなく
血管の拡張作用があり
肺や心臓の血液循環を助け、
全身の血流がスムーズになることにも繋がる。
腹腔内には乳糜層、胸管や右リンパ本幹などもあり
リンパ管には心臓のような大きなポンプがないので
呼吸や人の動きを通じた横隔膜をはじめとした
筋肉の収縮・弛緩によって生じる圧力の変化は
リンパ系のポンプの役目も果たしているので
鼻呼吸をして、横隔膜をきちんと機能できることは
免疫システム上でもとても大切だと思う。
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