
ねじれ
2021/05/09
長い進化の歴史を経て2足歩行になった私たち人間
例えば大胸筋のように
立ち上がった故のねじれがあったり
(それは正常なのだけど)
四足歩行で求心位に適合するようにつくられた股関節を
靭帯や筋肉で支えながら二本の脚で立ち
暮らしているわけだから
そこで何か不具合があったり
伸び悩むようなことがあれば
四つ這いに戻ってリセットし
球関節が適合する動きを学びなおすのが
シンプルに、でも理に適ったことなのではないだろうか。
前回の投稿で引用させていただいた三木成夫氏は
生命の本質は「ねじれ」であろう
とも仰っている。
そのあたりのエピソードは、私が拙く語るより
知の巨人、松岡正剛氏が見事に編集された記事を
ご覧いただくのが良いかと思う。
https://1000ya.isis.ne.jp/0217.html
長い進化の歴史の中で見れば
私たちの二足歩行は
まだ初心者マークをつけているようなものなのかもしれない。
そして、やっとの事で立ち上がった人間にとって
バレエが求めるターンアウトは
股関節のねじれの究極系とも言えるような気がするのだ。
究極を目指す前の時点に課題が残っていれば
違う何処かがねじれてしまう。
違うねじれを抱えたまま酷使し続ければ
ダンス生命にも支障が生じてくるだろうし
もっと長いスパンで見えば
それはQOLにも大きく関わってくること。
だからこそ、発達の過程、そして進化の過程を
おさらいするところから始めてみませんか
というのがナチュラリゼーションの提案。
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