Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

刻露清秀、晩秋の美に包まれた週末。

 

ある方の講話でチベットの五体投地で行う

過酷な巡礼に触れられていて

大地と一体になった感覚になると

地球を大事にするようになるのだというお話があった。

  

私は残念ながら観る機会を逸してしまったが

『ラサへの歩き方』というドキュメンタリー映画もあったようだ。

五体投地の巡礼のように過酷ではないが

特に腹つき履いで尺取り虫のように進むということを

日常的に行っていると

色々な意味で「当たり前」にあるようなことや

できていることへの有り難みも変わってくるし

目線が低くなることで

世界の見え方に違った印象を覚えるようになってもくる。

 

歩けばほんの数歩の距離でさえ

そうして這い進むとなるとどれだけ大変なことかと

特に学び始めの頃は実感する。

 

2本足で歩けるとはどういうことか

改めて考えさせられたと仰る方も少なくないし

また、その行為を続けることによって

次第に、それをより効率の良い動きへと

知らず識らずのうちに組み直していくような

身体のはたらきを経験する面白さもある。

 

また、這いつくばるような動きに

どこか屈辱感のようなものを覚えるとしたら

それはどこから、何に対して生じているのだろうかと

一考してみることも良いのではないだろうか。

 

天使や精霊、鳥など

天上をめざすような動き、表現の多いバレエだけれど

だからこそ地に身を投じ

地(床)や重力に

委ねるところは委ねながら

地を這う感覚を思い出す体験が

必要なようにも思う。

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