Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

姿勢と運動に関わる中枢神経の経路には

意識的な運動制御に関してと

無意識的な姿勢制御に関しての

それぞれ役割を担う2つの経路がある。

 

後者の腹内側系神経路は

立ち直り反射、伸長・屈曲反射

緊張性頸反射、前庭動眼反射といった

姿勢反射を担ったり

全身の筋緊張のレベル調整

体幹・股関節の無意識的な姿勢制御なども担っている。

 

後者に働きかけるエクササイズを繰り返した後に

あるべきところにスパッと立っていけたり

収まるべきところに収まっていけるような感覚が得られ

身体の面白さを実感した生徒さんが

「身体が先回りして準備してくれたみたい!」

と仰っていらしたが

実際、内側運動制御系の姿勢制御は

随意運動の100〜300m秒前に出現すると言われている。

 

それが全てではないけれど

一定の動作が作り出されるには

その動きに必要な姿勢の変化や安定を作るために

先回りして働く経路があり

一見地味な感覚入力や

バレエの中では出てこないような動きを通じて

そうした無意識的な姿勢制御に変化が生じることで

目的とした運動がスムーズに行えるようなことも

やはりあるということをざっくりとでも知っておくと

「やり直しの過程」を

より楽しめるのではないかと思う。

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