Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

2024年最初の出張講座は「ずり這い」の動きを見直す事をテーマにした。

 

その準備段階で、後頭下筋群と眼を動かす筋肉の関わりを、頭の後ろで組んだ手の感触を通じても感じながら、C1C2を調整していくエクササイズを行った。

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これは「からだのためのポリヴェーガル理論」で紹介されている基本エクササイズだが、

自律神経がリラックスした合図としての、あくび、ため息、唾の飲み込みといった反応、或いはそれらの欲求が内側から生じてくる微かな感覚を聴いていく事も、自らの神経系とのとても良い対話だと思う。

 

そして面倒なようでも、前後に頸の動き等のアセスメントも行い、そうしたシンプルで非侵襲的な働きかけでも、動きやすさはだいぶ変化するのを都度確認していく事もまた対話なのではないだろうか。

 

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ずり這いの際の胸郭上部と下部の動きにフォーカスしてみると、下部が拡張(外側へ移動)する動きが出にくかったり、特にバレエの方だと無意識のうちに抑制している様な事もある。

 

「くの字」の動きの一方では縮み、一方では拡がる。

「拡げる」ではなく「拡がるのを許す」

 

そうして胸郭の動きを解放してあげると、ずり這いの感触や肘への負担もだいぶ違うのではないだろうか。

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❶「はう運動あそび」で育つ子どもたち より

❷❸アウェアネス介助論 上巻 より

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