Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

このところ少しずつ読み進めて来た『2013』をようやく読了。

とはいっても、それは一通り読み終えただけに過ぎないし

むしろここから考え

そして経験し直す試みが始まるのだろう。

 

比較的スムーズに読み進められるところと

停滞してしまうところ、保留せざるを得ないところがくっきりと分かれて

それはやはり

これまでの人生で少なからず関心や問いを抱いて

何らかの形で触れて来た分野と

私には分かるまいと避けて通って来た分野の

表れでもあるように思う^^;

が、その門外漢意識の壁に

小さな穴をまずは開いてくれるような引力が

そこにはあった。

 

ただ、その内容が分かる分からないを超えたところで

自分の中の何かが反応して

読み終える頃理由も分からず涙が流れ

その後も暫くは胸の奥で反応しているものの

小さな収縮のような余韻が止まらなかった。

なぜ、涙が出てくるのか分からないけれど

どこかでわかっている<わたし>がいるのかもしれないとも感じた。

 

そんな自分にも理由が分からない涙の源の気配のような

胸の奥の疼きの感触には覚えがあり

多分その5〜6年の時間の体験が

結果として後の人生を大きく動かしたように

今また再び、分からなさを抱えつつも

考え、そして経験し直していくことを

未だ気配の強度、あるいは密度のようにしか捉えられない<わたし>が

望んでいるように思えてならない。

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