Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

『NOOS LECTURE 2009 TEXT 01』 を読み始めたら
ホピ族の核廃絶を訴えるデモについて触れられており
そういえば、国連議会への声明が載っている本があったな…
と、またしても脱線して^^;
本棚の奥から探し出してきたのが


『それでもあなたの道を行け』
ジョセフ・プルチャック編/めるくまーる

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1999年3月の初版第7刷だから
おそらく20年ぶり位でページを開いた訳だが
Noosの本を数刷読んでから改めて読むと
空間の中でも
ネイティブ・アメリカンが大事にしていた方向が
感じられて興味深い。

前後の奥行きであり
次に上下であり
円環であり
それはやはり
まず幅ありきの世界ではないのだと。


美しさのなかを、私は歩む。
前にひろがる美しさといっしょに、私は歩む。
後ろにひろがる美しさといっしょに、私は歩む。
下にひろがる美しさといっしょに、私は歩む。
上にひろがる美しさといっしょに、私は歩む。
まわりじゅうの美しさといっしょに、私は歩む。
美しいもののなかで、それは終わる。
美しいもののなかで、それは終わる。

伝承歌 (ナヴァホ族)1897年に英訳 より抜粋

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帯に抜粋されているレオン・シェナンドア首長の言葉の全文はこうだ。


すべてのものが、あなたのために用意されている。
あなたの道は、前方にまっすぐ伸びている。
ときどき見えないこともあるが、それでも道はそこにある。
道がどこへ続いているのか、あなたは知らないかもしれないが、
どうしてもその道をたどっていかなければならない。
それは創造神への道であり、
あなたの前に伸びているのは、一本のその道だけなのだ。

レオン・シェナンドア首長 (オノンダーガ族)1990年

購入当時はただ単に前に伸びた道として捉えていたが
Noosが言うところの絶対不動の前(知覚正面)を
その言葉は言わんとしているのではないかと
感じたりもしている。


いちばん重要な、最初の平和は、人の魂のなかに生まれる。人間が宇宙やそのすべての力とのあいだに、つながりや一体感を見いだせたとき、その平和が生まれるのだ。宇宙の中心にはワカンタンカが住まい、しかもこの中心はいたるところにあって、それはわしらひとりひとりの内部にもある、と理解したときにな。これこそが真実の平和なのだ。ほかの平和はすべて、この真実の平和の似姿にすぎん。二番目の平和というのは、二人の人間のあいだに生まれる。そして三番目の平和が、二つの部族間にあらわれる。しかし、わしがしばしば言うように、人の魂のなかに生まれるものこそが真実の平和なのだから、その平和をまず知っておかない限り、部族間の平和などとうてい実現せぬということを、なによりも理解しなくてはならん。

ブラック・エルク (オガララ・ラコタ族)1948年


さて、そろそろ本編(テキスト)に戻るとしますか^^;

でも、脱線してかつて読んだ様々なジャンルの本たちを
新たな視点で読み直していく過程もまた
Noosを学ぶ面白さだ。

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