
琥珀色の時間
2020/11/15
暖かな陽光が降り注ぐ土曜の午後
高校生の生徒さんたちと
屋外でのワークショップのひとときを過ごした。
初めての方もいたので
顎のワークから始めたが
マスクで過ごすことが多くなった昨今は
そうして心置き無く大きく口を開けてみて
知らず識らずのうちに口が開きにくくなっていることに
気付くケースも少なくない。
マスクをしていると
息も言葉も自分も
ますます、マスクのこちら側に
閉じ込められているような気がすると
感受性豊かな若者の言葉が印象的だった。
顎の動きと脊柱の動きが
次第に自由になっていくにつれ
大きな欠伸も生じてくる。
裸足やミニマルシューズで
不整地の感触を味わいつつ歩いたり
小さな斜面で高這う時間を過ごした後は
その数時間動くうちに動くことによって
自ずと生じたことを感じるために
川を眺めながら隣駅まで皆で歩いた。
それまでより大きくなった歩幅と
目覚めた身体が導くリズミカルな足取り
解き放たれた呼吸に乗って歩む後ろ姿を
琥珀色の光が包み込む情景が綺麗だった。
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