Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

同窓会

先週のバレエ関係の同窓会では
共に経験した舞台や稽古の際の様々な記憶が
それぞれの眼差しを通して
その場に立ち上がってくるようなひと時を過ごした。

特に今回は毎年会っているメンバーだけでなく
かれこれ11年ベトナム在住の方が初めて参加だったので
より古い時代^^;の出来事が話題になることもあったし
20年以上前のことともなれば
小さなエピソードの時系列など曖昧になってもいるから
タイムラインで語るというより
明滅する記憶の断片がコラージュされていくような感じだった。

けれども、そうして語られることを通じて
その場に浮き上がってくる
情景と情景の隙間にむしろ聴き入るとてもいうのだろうか
何か自分でもうまく言葉にできない感触を
覚えたりもしていた。

フランス留学中に国際結婚をして
この春パリで厳格なロックダウンを経験した方は
やはり色々と大変だったそうだし
どれだけネットを通じた情報や交流があっても
実際に帰国して様子を目にし
空気を肌で感じるまでは
日本のご両親のことを案じ
落ち着かなかったと仰っていらして
その心情は同じく高齢の親を持つ一人っ子の身としては
察して余りあるものがあった。

私たちは多分
特にそれが身の安全に関わることでは
目に見えることや聴こえることだけでなく
そうした肌感覚や気配のようなものからも
様々な情報を得ているのだろうと思う。

何にしても
微妙なタイミングで彼女たちの一時帰国が叶い
こうして再会出来たことを幸いに感じると共に
また次の機会まで
皆が元気で過ごせますようにと祈るばかりだ。

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敏感期

立つこと、歩くことがだいぶ達者になってきたこの頃は
ドアの開け閉めに深い集中を見せる孫。

少し前には絵本などでも繰り返していたが
行動範囲が広がって
目下、ドアと戯れるのが何よりの楽しみのようだ。

モンテッソーリでは敏感期とも呼ばれているが
環境の特定の要素に敏感な感受性を発揮する時期で
その行動を通じて感覚を洗練させたり、
獲得した動きを調整することを学んでいる。

そして、深い集中という経験が
とても大切なように感じるのは
心ゆくまで行為し続けた後の
満足げな「どや顔」をこちらに向けるときだ。
この無心な繰り返しをできる限り尊重したい。

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