
冬至
2020/12/22
父母の通院やら 手伝いやらで出かける事も多いが
その合間に実家の庭いじりをするのがちょっとした楽しみだ。
気温は低くとも
冬至の陽の光を浴びながら感じる温もり
垣根の杉の木の、
ちょっと伸び過ぎた枝を落とす度に
ふわっと漂うフィトンチッドの爽やかな香りから
何年か前に歩いた鞍馬山の記憶が蘇ったり
鉢植えのローズマリーの剪定をしながら
その芳香を楽しんだりと
嗅覚と触覚が小さな
でも無数の幸せに満たされる。
帰宅して日が暮れてから
大接近した木星と土星を眺めに
見晴らしの良いところまで出かけてみた。
地の時代から風の時代へなどという言葉も
この頃よく見かけるが
四季の移ろいがそうであるように
クロスフェードしながら移ろっていく最中にあって
キリリと引き締まった夜空を眺めながら
時代の節目の一点に佇んでいるような
どこか厳かな気持ちになった。
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