Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

父母の通院やら
手伝いやらで出かける事も多いが


その合間に実家の庭いじりをするのがちょっとした楽しみだ。

 

気温は低くとも


冬至の陽の光を浴びながら感じる温もり

垣根の杉の木の、

ちょっと伸び過ぎた枝を落とす度に


ふわっと漂うフィトンチッドの爽やかな香りから


何年か前に歩いた鞍馬山の記憶が蘇ったり


鉢植えのローズマリーの剪定をしながら


その芳香を楽しんだりと


嗅覚と触覚が小さな

でも無数の幸せに満たされる。

  

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帰宅して日が暮れてから

大接近した木星と土星を眺めに


見晴らしの良いところまで出かけてみた。

  
地の時代から風の時代へなどという言葉も

この頃よく見かけるが

四季の移ろいがそうであるように

クロスフェードしながら移ろっていく最中にあって

キリリと引き締まった夜空を眺めながら


時代の節目の一点に佇んでいるような

どこか厳かな気持ちになった。

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