
手のアーチを育む
2020/12/07
ナチュラリゼーションの導入初期には手のワークをよく行う。
十分に開くことができなくなった掌のリリースと同時に
指一本ずつを回すような分離運動
母指とそれ以外の指それぞれの対立運動などを通じた
対立筋の促通といったリハビリ的な要素を含んだワークだ。
これも最初の頃は親指が大きく開かなかったり
小指対立筋が働かないのを代償して
小指のDIP関節を過伸展させたり
屈筋を過剰に動員するような動作が生じて
DIP関節やPIP関節を中間位に保てないようなことがままある。
目に見えるのは手の動きではあるが
肘関節や肩関節、肩甲骨などの働き方が徐々に変わってくると
同じ動きを行なっても
いつの間にか以前より滑らかに動くようになっていたり
前腕の深部で働く筋の滑る動きや
前腕の二本の骨の動きがよく感じられたりといった変化に
気付くこともある。
手のアーチを育むワークというと
ついつい掌側の縦横斜めアーチばかりを考えてしまいがちだが
例えば、上の写真の左の動きと右の動きで
甲側の描く孤はどう違うかを考えてみたことはあるだろうか?
今週、そんなことに気付いた学生さんは
改めて「足と同じだ〜!」と叫んでいた。
そう、
自分で見出す前に「足と同じだよ。」と教えられて
「そうなのか〜」とわかったつもりにはなるかもしれないが
そうやって自分で発見し、体得していくから面白いし、
忘れないのだよね(^^)
今日も気持ち良い天気だ。
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