
アームラインの解放
2020/12/05
赤ちゃんの発達が
決して単純な直線上の積み重ねではなく
螺旋状の連続的で漸進的(順を追って徐々に目的を実現しようとする様)であるように
ナチュラリゼーションの初期に行うワークも
その成長段階に応じて見なおしていける余地はまだまだある。
先月のレッスンに引き続き
アームラインの解放と
体幹との協調性を育むワークを行なった。
そこに生じるホッとした身体の居心地。
ここから先は、私の主観だが
目の前の世界が拡大していくような眺めや
他者から見える自分に意識が奪われて
前のめりになり、絶えず鳩尾や背面側を緊張させ
胸郭と骨盤が対話できない身体の居心地は
肉体の分断の感触だった。
そんな居心地に疑問を抱いたのはまだ10歳くらいの時だ。
身体を改めて考えるようになった当初は
バレエという目的があって
その目的に沿って
自分の身体を支配したいような想いがあったのは事実だが
むしろ、身体に出逢い直すほどに
その目的は括弧で括られ、やがて手放され
身体が解き放たれるほどに
ひととしての本来の身体の居心地と
世界の眺めを
私は取り戻したかったのだと
そして、その居心地の元に
ようやく私の望むダンスは生じうるものだったのだと思うようになった。
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