
一歩
2021/02/04
昨日は中学生さんのレッスンで
腹斜筋の働きあう動きの中で
どれだけ代償が生じやすいかということを
体感として感じ取ってもらうためのワークを行った。
そうした際に役に立つのが触覚で
コアクレードルというツールを用いることもあるが
彼女の場合は右の体腔の縦のスペース感覚を
よくモニターできるようにしたかったので
壁や床を用いていくつかのワークをしながら
自分の代償パターンを感じてもらえるようにした。
自分のパターンが掴めてくると
同じコアクレードルを使ったワークでも
骨盤・腰部の安定と股関節の分離運動の精度が
格段に増してくる。
逆に言えば、ツールの助けを借りた
その基本的なエクササイズでさえ
まだまだ伸びしろがあったということだが
そうした事態に直面した際の
子どもたちの反応には大いに見習うべきものがある。
できていなかったことは
自らを恥じることでも、卑下することでもない
できていなかったという事実に
気付き認識を新たにするという一歩を
その瞬間進めたということだ。
そうして感覚したことから
立つこと、歩くこと
プリエやタンジュ、デガジェ、
フォンドゥやデブロッペといったバレエの動きと
どう関わっているかを自ら見出し
発展させていくことが面白みでもある。
窓際のスワロフスキーを介した光のダンスに
小さく心躍った立春の朝。
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