
シベニクからの郵便
2021/03/08
少し前になるが
思いがけなくクロアチアのシベニクから
記録郵便が届いた。
2018年の秋にクロアチアとイタリアをドライブ旅行した際
クロアチアのクルカ国立公園で
パートナーがスマホの盗難に遭い
その際に地元の警察に被害届の手続きをしたのだが
その2人の犯人が捕まって(余罪が27件ほどあったそうだ^^;)
彼らについての詳細と
裁判の判決の報告の書類がクロアチアの裁判所から
ご丁寧に日本語の翻訳付きで送られてきたのだった。
無職、非識字者、12人の子の母
同様に無職、識字者だが無国籍、8人の母という
被告像からは貧困が伺え
子どもたちの暮らしを想像すると胸も痛み
その状況を鑑み、服役の代わりに
日に数時間の社会奉仕活動への従事となった事には
どこかホッとするような心情も覚えた。
旅の中盤、疲れからパートナーにも不注意になる隙がでた頃で
これもまた教訓と受け止めてもいたし
被害についてはその後保険が適用されていたのもあって
すっかり忘れていたのだが
何せ、管轄が地方の警察署で英語もあまり通じなかったので
近隣の署から英語の話せる刑事さんが来るまで
90分ほど待ったりと
色々大変だった記憶はもちろんあるものの
それ以上に
その時思いがけず寄る事になった
シベニクののどかな町並みやそこで出会った人々を
妙に鮮やかに思い出した^^;
その被害届を出す際に
とても有り難かったのが
在クロアチア日本大使館が作成して下さっている
こちらの書類↓
https://www.hr.emb-japan.go.jp/documents-JP/criminal-report.pdf
旅行前に念のため一部印刷して持ち歩いていたから
最初にシベニクの警察署に行った時も
言葉が通じない中でも何とかコミュニケーションがとれ
その後の届けの作成もスムーズに運んだのだが
無かったらきっともっと大変だったと思う^^;
PDFで提供されているが
いざという時はやはり印刷したものがあった方が事が早い。
警察署までの道筋を丁寧に教えてくれた
小さな宿のオーナー親子や
Google翻訳画面も利用して
何とかコミュニケーションを取ろうとしてくれた署のスタッフ
遠くの署から駆けつけてくれた刑事さん
そして、パンデミックに加え
昨年は2度の地震もあって大変な中にも関わらず
裁判を進めて下さった裁判所や
書類を翻訳して下さった
リエカの法廷通訳人の方に感謝。
そして、このような状況だからなおのこと
貧困から脱する雇用や教育の機会が
生じる世界となっていくことを
祈るばかりだ。
アクシデントはあったけれど
スクラーディンで滞在した小さな宿は
クロアチアの旅の中でも
一番居心地の良さを覚えたところだし
クルカ国立公園の美しい自然も印象的で
いつか機会があったら
また訪れてみたいと思う。
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