Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

少し前になるが

思いがけなくクロアチアのシベニクから

記録郵便が届いた。

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2018年の秋にクロアチアとイタリアをドライブ旅行した際

クロアチアのクルカ国立公園で

パートナーがスマホの盗難に遭い

その際に地元の警察に被害届の手続きをしたのだが

その2人の犯人が捕まって(余罪が27件ほどあったそうだ^^;)

彼らについての詳細と

裁判の判決の報告の書類がクロアチアの裁判所から

ご丁寧に日本語の翻訳付きで送られてきたのだった。

 

無職、非識字者、12人の子の母

同様に無職、識字者だが無国籍、8人の母という

被告像からは貧困が伺え

子どもたちの暮らしを想像すると胸も痛み

その状況を鑑み、服役の代わりに

日に数時間の社会奉仕活動への従事となった事には

どこかホッとするような心情も覚えた。

 

旅の中盤、疲れからパートナーにも不注意になる隙がでた頃で

これもまた教訓と受け止めてもいたし

被害についてはその後保険が適用されていたのもあって

すっかり忘れていたのだが

何せ、管轄が地方の警察署で英語もあまり通じなかったので

近隣の署から英語の話せる刑事さんが来るまで

90分ほど待ったりと

色々大変だった記憶はもちろんあるものの

それ以上に

その時思いがけず寄る事になった

シベニクののどかな町並みやそこで出会った人々を

妙に鮮やかに思い出した^^;

 

その被害届を出す際に

とても有り難かったのが

在クロアチア日本大使館が作成して下さっている

こちらの書類

https://www.hr.emb-japan.go.jp/documents-JP/criminal-report.pdf

旅行前に念のため一部印刷して持ち歩いていたから

最初にシベニクの警察署に行った時も

言葉が通じない中でも何とかコミュニケーションがとれ

その後の届けの作成もスムーズに運んだのだが

無かったらきっともっと大変だったと思う^^;

PDFで提供されているが

いざという時はやはり印刷したものがあった方が事が早い。

 

警察署までの道筋を丁寧に教えてくれた

小さな宿のオーナー親子や

Google翻訳画面も利用して

何とかコミュニケーションを取ろうとしてくれた署のスタッフ

遠くの署から駆けつけてくれた刑事さん

そして、パンデミックに加え

昨年は2度の地震もあって大変な中にも関わらず

裁判を進めて下さった裁判所や

書類を翻訳して下さった

リエカの法廷通訳人の方に感謝。

そして、このような状況だからなおのこと

貧困から脱する雇用や教育の機会が

生じる世界となっていくことを

祈るばかりだ。

 

アクシデントはあったけれど

スクラーディンで滞在した小さな宿は

クロアチアの旅の中でも

一番居心地の良さを覚えたところだし

クルカ国立公園の美しい自然も印象的で

いつか機会があったら

また訪れてみたいと思う。

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