Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

昨日、伊藤亜紗さんの『記憶する体』について触れたが

今日、久しぶりに「みんなのミシマガジン」のサイトを訪れたら

伊藤亜紗さんと村瀬孝生さんの往復書簡スタイルの連載に、興味深い記事があった。

心ここにあらず(伊藤亜紗) | みんなのミシマガジン

  

修復家の方の

「分からなさとの対話」に

長い時間をかけることや

自分の身体に馴染んだ技や

染み付いた癖で判断してしまわないよう

「作業を始めたら頭を使わない」

という言葉に

作家の意図を読み解くために

分からなさと対峙するプロセスを経た上で

感じ取り、それを作業に反映していくための

隙間を開くことができるから

できる仕事なのかもしれないなと思った。

 

自分に染み付いた動きを

リセットしていく時も

そんなところがあるように思う。

考えた時点で

それまでの自分の動きのパターンや

ものの考え方に絡め取られていくのを

痛感したらか

もっと前の時点の

もっと違う動きとの関わり合い方に

戻ってやり直す必要を

痛感したのがこの道を進み始めた理由の一つだが

隙間を開くほど、

こうした偶然だけど

絶妙なタイミングで何かに出会うということが

とても多くなったのが

不思議でありつつも面白いところだ。

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写真は、モンタルチーノの

サン・タゴスティーノ(Sant'Agostino)教会

訪れた時にちょうど修復作業中だった。

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