
無意識下のはたらきを労う
2021/11/28
昨日いらした方が、マスク生活になっていつの間にか口呼吸になりがちになっていたことに気付き、寝る時口にテープを貼って口呼吸を防ぐようにしたら、睡眠もだいぶ深くなったというお話をなさっていた。
身体のどこかが硬くなったり、動きが悪くなったり、何かそれまでとは違う癖がついてしまうとき、そうして無意識のうちになされていることが習慣化され、その習慣がまた身体を変化させてしまうもの。
とはいえ、職種によってはコロナ禍でなくともマスクの着用が必要な場合もあり、その条件の中で彼女のように工夫したり、呼吸の質は、ダンスの時の疲労具合にも影響するので、特に舞台を控えてスタミナも必要な時期は、偏りを蓄積しないよう都度リセットしていくことが大事なのだと思う。
鼻から呼吸することで、横隔膜を使いやすくなり、血流に酸素を最もよく取り込むことができる、肺の奥深くまで空気を送り届けることができる。つまり「深」呼吸だ。
そんなこともあって、今月は横隔膜や下部胸郭の硬さをリセットするためのセルフケアをレッスンに含めた。
自分で触れながら行っていくから、硬さや動きの左右差なども触覚的に感じやすいし、そうしてリセットしてみて知らず識らずのうちに浅くなっていた呼吸にも改めて気付いたりする。
呼吸しにくい状況下で、懸命に働こうとしてきた横隔膜の疲労の痕跡。
その働きに感謝しつつ、解き放ってあげたいもの。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント