
朝を歩く
2021/11/05
飛行機がいく筋もの落書きを残した後は
薄く靄がかかったように
空の蒼さが隠されてしまう事が多いから
すっきりとした眺めや
深呼吸を楽しむなら
歩くのはやはり早朝が良い。
歩くというのは
運動という面もあるが
日常の動作の中で
無意識にしていることや
意識の合理性によって
無視されがちな感覚に
普段背景にある領域に
点描画の点を描くように
スポットを当てていく。
意識を向けていく時間でもある。
それは時によって
身体のどこかの感触や
聴覚や視覚であったりもするし
リズムや歩幅であったりもするのだが
朝の澄んだ眺めと
鳥の声などの自然の音
人の暮らしの音のバランスを感じながら
歩くのが好きだ。
音といえば
東京国際映画祭で上演された
アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の
「MEMORIA メモリア」という映画が
3月4日から全国で公開されるとのこと。
彼の作品は、映像も音も
感じ、想像する余白のあるストーリーも
ずっと静かに余韻が残り続けるような味わいがある。
映画館でどのような視覚・聴覚体験ができて
どんな余韻がこの映画から残るのだろうと
今からとても楽しみ。
国際映画祭の会期中は
トークサロンのアーカイヴ動画も視聴できる。
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