Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

身体と空間で面白さを感じるのは

やはり即興で踊る時だ。

最近はメロディラインが主のものより

パーカッションや太鼓などリズム主体の音源が好き。

それは、夏のある日

どこかから太鼓の練習をしている音が聞こえてきて

まさに生命を鼓舞するようなその響きに

太鼓の音っていいなあと改めて感じてから。

 

即興とはいえ

最初にスペースと大まかな軌道はイメージする。

ボーシャン=フイエの記譜ほどではないが

床に描かれる軌道と

例えば肘、指先、足先、あるいは骨盤、肩など

身体の部位が空間に描く曲線や直線

踊るというよりはむしろ

その空間に身体で絵を描いているような感覚であったり

草書を書くようであったり。

 

例えば「心」という文字を

アームスで書いてみる。

 

文字の形に導かれて

腕が運ばれるとき

全身はどのように連動したがるのか

振りというより

より自然な動きやリズムを

身体に聴いていくようなひと時。

ふと気づくと無心になっている。

 

横に流れていた時が

奥行きの中に畳み込まれたような

その静けさに出会いたくて踊っているのかな。

 

 

それにしても、フイエの舞踊譜などは

それ自体が美しいなと思うし

まさに西洋の様式美。

 

Feuillet notation.jpg
By baldwinn - Reproduction taken from Malkin & Belanger, et al: "Dancing by the Book", of 1721 original engraving, CC0, Link

ただ、最近は

それこそ書であるとか

水墨画のような余白を味わうダンスに

やはり心惹かれる。

A93ffc2527a64ddabf73479c2b0e18b9

コメント

この記事へのコメントは終了しました。