Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

節分の日の読書は

『鬼とはなにか』戸矢学 河内書房新社。

 

自分の中にあった「鬼」のイメージに

違う方向からの光が当てられてみると

その印象は随分と違ってくる。

 

少なくとも

「鬼は外」と豆で祓おうというような気持ちではなく

その観念によって

もしかしたら覆い隠されてきたかもしれないものに

手を合わせたいような感覚になる。

 

59c3679c6a594191b3f8cb322f6fbae2

扉の大津絵「鬼の念仏」は

どこか親しみのある描かれ方をしている。

 

鬼の住まいは人の心の内にあるという言葉もある。

 

豆を投じるべきは内に向けてであろうと思いながら読み終えた。

貶められた縄文の神 『鬼とはなにか』 歴史作家・戸矢(とや)学さん(66):東京新聞 TOKYO Web

コメント

この記事へのコメントは終了しました。