
節分
2022/02/03
節分の日の読書は
『鬼とはなにか』戸矢学 河内書房新社。
自分の中にあった「鬼」のイメージに
違う方向からの光が当てられてみると
その印象は随分と違ってくる。
少なくとも
「鬼は外」と豆で祓おうというような気持ちではなく
その観念によって
もしかしたら覆い隠されてきたかもしれないものに
手を合わせたいような感覚になる。
扉の大津絵「鬼の念仏」は
どこか親しみのある描かれ方をしている。
鬼の住まいは人の心の内にあるという言葉もある。
豆を投じるべきは内に向けてであろうと思いながら読み終えた。
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