
呼吸
2022/06/15
生まれたばかりの赤ちゃんは腹式呼吸
残った課題の答えはきっと
産声を上げたその時の在り方にあると
「呼吸」を改めて探究していたこの頃。
かつてこんな風に
ダイナミックに動く横隔膜を
感じたことがあったろうかと
その感触や連動を味わう内に
またひとつ滞りが
内側から解けていくのを感じた。
そういえば
昔読んだ本の中で
マリカ・ベゾブラゾワ先生の体験が
綴られていて
当時は、そんな事もあるんだと
なんとなく読み流してしまっていたが
緩むというより、まさにその表現の如くの感触だった。
「ある日のことでした。 私の背中は突然,バリ,バリ,バリとひびが入るような感覚が走ってリラックスしたのです。」
『偉大なるバレエ教師』G•W•ワーレン/大修館書店
私の場合は腰の一部だけれど
横隔膜が満遍なくしなやかに動くキャパシティを取り戻し
その小さな滞りがとれた事ですら
腹付き這いや壁ワークの様な
脊椎の矢状面の動きを捉えやすい動きでは特に
大きな変化が感じられ
また、その他のワークも歩行にも影響は及び
新たな感触や選択肢がふと訪れる様な事が
立て続けに起こりながら
点だった課題たちを結ぶ線がつながり合い
次第にカタチを成していく様な面白さを
実感している。
バレエには確かに、バレエに適した呼吸があるが
やはりそれだけに偏ってしまえば
姿勢も動きも在り方も
それに居ついてしまう。
呼吸は意識的にもできるが
むしろ無意識的に作動している時間の方が長い働き。
そのキャパシティを取り戻すという事の恩恵は
予想を遥かに上回る様な気がしている。
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