Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

今月半ば、間質性肺炎で93歳の義父が永眠。

 

高齢で色々持病があり、ここ数ヶ月体力的にだいぶ弱ってきてもいたものの、お正月には家族で和やかに新年を祝うひとときを過ごす時間もあった。

 

その後体調を崩し救急搬送された病院で治療を受け、症状もずいぶんと落ち着いてきていたのだが入院11日めに容態が急変し、残念ながら帰らぬひととなってしまった。

 

話には聞いていた救急搬送困難という現実も、搬送先が決まるまで自宅前で2時間以上も待機しなければならなかった事から痛感。コロナ以外の疾患ではなかなか受け入れ先が見つからず、その2時間の間懸命に対応し、問い合わせをし続けて下さった救急隊の方々のご尽力には頭が下がる想い。

 

幸い義父は救急車内での処置のおかげで、その数時間内に病状が悪化する事なく、寧ろ当初より少し安定した状態で医療機関に搬送される事もできたし、医師や看護師など現場で真摯に対応してして下さった方々に対してはただただ感謝するばかり。

 

また、火葬場も混雑していて市民として利用できる施設は2カ月待ちとの事で、1週間待ちで済む他県の施設となった。

遠くはなってしまったが、偶然にもその施設は義父の生まれ故郷に近く、懐かしい山並みを間近に眺める地で荼毘に伏される運びになったのも、何かの計らいなのかもしれない。

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年齢的にもある程度覚悟はしていたけれど、義父が丹精込めて育てていた庭の植物などを通じて、その「不在」という現実を実感させられるようなこの頃。

 

義父が育てていたのは山野草的な植物や、株分けして増やした沢山の万年青、月下美人など私がこれまで世話した事が全く無く育て方がよく分からないものが殆どだし、いずれは私たちが管理しやすい形にしていけば良いかという漠然とした考えもあったものの、いざ義父が亡くなってみるとそこに注いでいた想いをせめて少しでも継承できればという方向に自然と気持ちが動いているのを感じている。

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お義父さん、梅が咲き始めましたよ。

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