Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

冬の訪れを告げるように

山茶花が咲き始めた週末。

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頸椎の手術を受け、首しか動かせなくなっていた11歳の犬ルナ。

そのリハビリと回復の過程の短い動画を観た。

 

犬の11歳といえば

人の年齢に換算すると60歳位だろうか。

 

リハビリにあたった方の力ももちろんだが

生きようとする力を邪魔する

余計な思考が無い動物達の無心さによって

回復も促進されたのではないだろうか。

 

そんな事を感じながら

野口晴哉氏の偶感集の一節を思い出した。

 

生命の速度

 

犬は九週間の胎内生活で生れるが、人間は四十週かかる。 生れたあとも、人間を犬の速度で育てようとしても難しい。十一ヵ月経てば犬は青年期に入るが、人間はやっと歩き出す。

体の故障を経過することでも、その生命の速度がある。犬に比べて人間は遅過ぎると苦情をいうより、この生命の速度で動作することを先ず知らねばならぬ。 

 

野口晴哉「偶感集」 全生社

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