Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

今週はスタジオの四隅を転換点にして、

最初は仰向けで手足をパタパタ

次に寝返りでうつ伏せになって、両手支持の腹這いで次のポイントまで、

そこからは足趾も使ってずり這いで、

その次の辺ではハイハイで進み、

最後にスタート地点まで戻る辺では歩くが、ただ歩くだけだと子ども達には面白みがないだろうから、床に細いロープを敷いて綱渡りする様にして進んでゴールという流れで、這う動きを盛り込んだエクササイズも行った。

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一連の動きをやってみせただけだが、7歳のお姉さんが「あ!赤ちゃんの成長だね!」とすぐに気付く。

 

同じワークでも、赤ちゃんの成長過程というストーリーが入ると、子ども達もより「成り切る」ことを楽しんでくれる。

 

なんちゃって綱渡り、つまりタンデム歩行でバランスを取りながら歩くのはちょっと難しいが、そのちょっとが子ども達のトライ精神を刺激し、また本当に綱渡りしているイメージが湧いたようで、お姉さんも「もう一度やっていい?」と幾度も繰り返していたが、5歳児さんも自発的に繰り返したり、ゴールから逆戻りして途中で出会ったお姉さんとそこでジャンケンの様なゲームにも発展させていた。

  

じゃあ、今度はニョロニョロ道にしようかとロープを蛇行させると、お姉さんはコース作りにも興味を示して手伝ってくれる。

「成り切る」とか「見なす」楽しみも加わって、赤ちゃんの成長過程を辿る小さな旅を喜んでくれる子ども達の姿に、そうそう幼い頃って見なして広がる想像の世界の中で身体を動かす遊びをたくさんしていたっけと、幼少期の遊びの記憶があれこれ思い出されもした。

 

ロープを再び直線に戻し、今度は手を繋いでサポートもしながら目を閉じてロープ上を歩く遊びも。

足裏の感触に意識を澄ませたり、日頃見ることにどれだけ支えられて動いているかを感じて欲しかったから。

 

 

小さな子ども達とレッスンしていると尚のこと、私達大人は注意を向けた視る対象や音だけを抜き出すことに慣れてしまって、実際に見て聴いたはずのことから、自分の関心や目的に沿いそうに感じられるものを選択するのと引き換えに、見る・聴く体験から沢山のことが溢れ落ちているのだと実感する。

 

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日曜日は学生さんのレッスンだったが、事前に右脚の鵞足部にある一定の動きをした際の軽い痛みや引っ掛かり感があるとのご相談があったので、その対応から。

 

伸長テストをしてみると鵞足に付着する薄筋、縫工筋、半腱様筋のうち縫工筋に硬さが見られたので、その硬さを取りつつ鵞足部での滑走を促すと症状は消失した。

  

ただ、どういう点がその症状に繋がる要因になったのか(その幾つかの要因は自覚もあることだが)を今一度クリアにした上で、セルフケア法を伝え、足りない働きのアクティベーションやコーディネーションのためのエクササイズを行った。

 

 

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