ナチュラリゼーションを続けていると、単にうつ伏せになるような何気ない姿勢でも、知らず知らずのうちに行なっている何かがあることに気付くようなシーンがある。

無意識のうちに却下されていた別の選択肢に出合い直すような瞬間。

その様なきっかけがあるから、何かひとつの道を追求する中で置き忘れていた別の動きのパターン、日頃使われないパターンでの動きも行われる事によって、身体が持つ機能をバランス良く活かし整える事に繋がっていくのではないかと思う。

「バレエやダンスのための」という括りは、ともすれば足し算的に捉えられがちかもしれないが、むしろ引き算的だからこそ健やかに踊り続ける事に寄与できる面もあるように思う。

雨が降るごとに空蒼く緑豊かになっていく。