
出張講座
2024/08/31
今月の出張講座では目や舌と頸、自律神経にフォーカスし、最初の方で目の動きと後頭下筋群の関わりを感じとって戴いたり、ペアワークでリンパケアやゆらしケア等非侵襲的なアプローチで頸や顎の緊張をとることもしながら、緩めるだけではなく安定化に必要な頸のインナーマッスルの働く感触も味わって戴き、ツールを用いて胸部の可動性を出していくワークも行った。
レッスンを進める中で参加者の方から、時折眩暈に悩まされる事があり、そういう時はお腹の不調もセットで訪れる事、仰向けで寝るとまた眩暈が起きるのではという不安がありリラックスできないというお話や、列車で旅行した際に窓の外を流れる景色が視界に入る状況で食事をしていたら、気持ち悪くなってしまいその後ずっと吐き続けてしまって結局途中下車した事があるという様なお話などもあった。
その後サッケードしながら歩くワークを行い、頸のインナーが働いている時とそうではない時の目の動かし易さや、歩行のし易さ、或いはご自身が感じる不安感の有無等の違いを確認して戴いた。
その方がいつもの頸のあり方でサッケードしながら歩くと、流れていく景色と見ている指先との間で戸惑ってしまうような不安感が、椎前筋群の働きで頸部を安定させる事で無くなったと仰る様に、客観的に観ていても目の動きにも歩行にも良い変化が見られた。
もちろん頸が眩暈の原因とは限らないが、日常的に目や頸を動かす度に無意識のうちに生じているかもしれない緊張が、頸の安定性を出していく事で軽減されたり、目のワークもやり易くなれば、より眼球運動と頭頸部の協調性を育んでいかれ、また目元耳元喉元を刺激していく事は、そこに集まっている迷走神経の活性化にも繋がるので、今回の体験を一つのヒントにして戴ければと思う。
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