螺旋の道のり
2024/11/09
ナチュラリゼーション1年生の7年前頃、ちょうど似たようなアングルと衣服で撮った動画があったので、現在の同じフェーズを比較してみた。
いずれも余計なことは考えず淡々と這い続けている最中。
まだまだ師匠には遠く及ばないが💧
顎の硬さは背骨の動きに、
手の硬さは肘や肩関節、肩甲骨に影響し、
特にナチュラリゼーションの這う動きの際に
邪魔をするということが、
こんな風に無為のハイハイにも表れているかと💧
むしろ意図が働かない状態でこそ
広がりつつある可動域が
どれだけ自然な動きとして浸透しているかが
表れてくるものかもしれない。
這う動き以前の呼吸や顎や舌、そして手のワーク。
これらは発達過程を辿り直す前に、
後天的に生じてしまった硬さや捻れや偏りを
解き、整えていく、
いわば先ずはマイナスをゼロに近付けていく段階。
でも、それらが自由になっていくに連れ
這い方もあれこれ考えずとも自ずから変わってくる。
だから導入時のワークを蔑ろにしたり
苦手をスキップすると必ずどこかで伸び悩むし^^;
道具を使う(ある意味では道具に使われる)
現代の生活での偏りは
日々リセットし続けていく事も大事。
そして、大人ほどここに時間がかかりもするけれど
私の年齢で始めても、1年目より2年目…
現在と
結果として身体の自由度は年齢に反して
少しずつでも年々増している。
年齢に抗うつもりも無いが
老いて行くとはこういうものという
既成概念の枠に自身を押し込めず
今この時のより素直な身体
より素直な動きを掘り出していく
その淡々とした日々の働きかけに
時差はあっても応答してくれる身体を
ある時フッと感じる喜び。
私にとってのナチュラリゼーションは
同じことの繰り返しの様でいて
日々新たに自分の潜在的な心身に
小さなノックをしながら
螺旋階段を辿っていくような道のり。
ちなみに、舌と手について発生から眺めてみるのも面白い。
舌はその構造,働き、発生母体、神経支配などさまざまな観点で手(体肢)とよく似ており、口腔顎顔面の中に進入してきた体幹の素材から作られた器用な突起物と言えよう。
第63回日本小児保健協会学術集会 教育講演
「三つの手」、しなやかにしておきたい。
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