学びなおし
2025/11/21
出張講座
今月の出張講座は
胸郭・胸椎の特に側屈の動きをしっかり出していくことをテーマに。
準備として鎖骨周りのセルフケアや
胸部の回旋のアンバランスを整えるワーク
パピーポジションで胸椎を動かすワークなどでウォーミングアップしてから。
特に下部胸郭の一方は縮まり、一方は拡張する動きを
しっかりと出していく事にフォーカスした
両生類の様なずり這いを行ってみると、
普段動かしている様で動かしていない部分が
少しずつ目覚めてくる。

前鋸筋が働くフェーズを少し強調し、足のアーチの働きとも連動させた腹付き這い等も行い、
左右(側屈)・前後(屈伸)・回旋の各方向への動きも満遍なく。
胸郭の可動性の低下は
上半身の重心(質量中心)のスムーズな移動を妨げ
股関節周りの臀筋や膝、或いは首など
身体の他の部分にそれを補うための
余計な緊張を生じさせるから。
普段歩く時も、ダンスの動きの中でも
その働きのキャパシティが向上することで
感じられる変化も色々とあると思うので
今回の内容をご活用戴ければと思う。

学ぶ
春光先生の講座やSNSのお話の中で
●小脳は網様体、赤核、前庭覚の活動を調節して運動を調節する。
●小脳と赤核は脊椎動物において必要不可欠な機能
赤核を使う動き(四足移動や手の操作)をすれば小脳半球が活性化する
●小脳が効いていない前庭神経核は暴走してめまい
小脳が効いていない網様体は暴走して過緊張
小脳が効いていない赤核は暴走して過緊張
というお話があり、
小脳の働きの大切さを改めて感じつつ
その働くしくみを視野に入れながら
ナチュラリゼーションの意義を再考してみたり
「中脳赤核と運動機能ー系統発生の観点からー」
というレビューを読んだりしているこの頃。
赤ちゃん時代に学びなおし、
進化の過程にも学びなおしだなぁと思いつつ
レビューの中の図(Fig. 1 赤核の系統発生と比較解剖(大細胞性赤核と小細胞性赤核))を眺めている。

今月後半は、小脳シリーズ3回目
平衡感覚と眼球運動に関わる
小脳片葉のはたらきについて学ばせて戴くのがとても楽しみ。

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