Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

脳の回路で学ぶ 運動と発達というテーマで、
先月は小脳半球、今月は小脳虫部に関して
学ばさせて戴いている。

The Growing Little Brain: Cerebellar Functional Development from Cradle to School
成長する小さな脳:ゆりかごから学校までの小脳機能発達

という論文(プレプリント)を紹介しつつ春光先生が解説して下さった内容はとても興味深かった。


1. 小脳はいつから高次機能に関わり始めるの?
2. 運動機能のパターンはどう進化するの?
3. 何歳で大人と同じになるの?
4. 男女で発達に違いはあるの?
5. 左右の半球で違いはあるの?
6. 時空間的な発達パターンは?
7. 機能階層はどう進化するの?

という小脳の発達に関するこれら7つの問いに答えるために、ベビーコネクトームプロジェクト(BCP)35の275人の参加者から1,000を超えるfMRIスキャンを使用して、出生から60ヶ月までの子供の小脳と脳の安静時機能ネットワーク(RSN)の間の機能的接続パターンをマッピングしたというもの。
 

小脳の発達って、本当に奥が深く面白い。
そして、赤ちゃんは何もしていない様でも、その脳は活発に働いていて、感覚の海の中で光や音や触覚という無数の経験、自らの原始反射からも学びながら回路を育んでおり、そういう「しくみ」を持って生まれてくる生命の深淵さに感動のため息が出てしまう。

 

そして同時に、なぜだか一冊の気になる本の解説やレビューを思い出した。

子どもは言葉を覚えるときに、それ以前の赤ちゃん語を忘れる。
そのように、言葉はいつも「消えてしまった言葉のエコー」である。
そして、忘れることは創造の源でもある。

喃語期にはあらゆる音声を発音できたが、成長にともない母語の音声システムに適用していく。つまり「忘却」によって言語を習得していく

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この講座でもレジュメやスライドといった資料は用意して下さっているのだが、
昔から、聴いただけ・見ただけ・読んだだけでは、その時ああそうかと思っても、自分で手を使って書く、そこから自身でも色々調べる等、文字通り「手間をかける」事や、実際動いて感じてみるといった過程を踏まないと定着していかない要領の悪いタイプ💦
 

タイ語を学んだ時も会話中心の家庭教師のレッスンだけでは伸び悩み
毎日のように小論文や手紙文を辞書をひきひき(当時はネットで調べるという技は使えなかった)、腱鞘炎になりそうな位書きまくって、何とか半年でポーホック合格まで漕ぎ着けた訳だが、
相変わらずだなぁと呆れつつも、そういう意欲がまだあるんだと
再発見できたこの頃でもある。
 

★その他、小脳に関する記事

相次ぐ新発見で「小脳」の秘密を解き明かす科学者たち

 

 

週末の眺め

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