霜秋の候に
2025/11/26
リズム
11月も最終週。
Karl JenkinsのAdiemusシリーズのアルバムからいくつかの曲をセレクトして動く。
民族音楽風のリズム、オーケストラ、パーカッション、リコーダー
そして意味を持たない言葉
でもだからこそ概念が邪魔せず
楽器のように調和する声
エキゾチックと括るのも偏りがあるような独特の世界観が
プライマリーな動きに集中するひと時に馴染む。

両生類のように這う動きは
最初は少し大変だったりするかもしれないが
それでも続けていると
手脚に頼りすぎず効率よく進めるように
背骨が動き出す。
どう動かそうかという様な意識が邪魔をしなければ
やがて動きにリズムが生まれ
それに最適なタイミングや軌道で
腕や脚の動きも次第に協調してくる。
(脊髄には歩行運動の基盤にもなっている自律的なリズム生成回路が存在する。)
自分で進める、移動できると
初めて体験し、知った赤ちゃんのように
這うことができるだろうか。
訃報
上海出身の知人のお父様の訃報が届いた。
縁あって2度ほど上海を訪ねた際には、
街の案内のみだけでなく
ご自宅にも招いて下さり、
ご両親手作りの夕食を戴いた時も、
お父様ご自身が、上海蟹を食べやすい様にむいて、
エレガントな所作で個々のお皿に盛ってくださる様な
あたたかいおもてなしには
私たちへのお心遣いと同時に
日本で暮らす我が子を想う親心も感じられた。
後に来日された際には、鎌倉をご案内させていただいた事、
携わっていらした舞踊団のVCDを戴いたことなどが
万華鏡の様に思い出される悲しく淋しい朝。

心よりご冥福をお祈り致します。

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