Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

一次視覚野のテーマに続いて、今週は「空間把握とリズム感 ― 周辺視野が支える運動」というテーマで学ばせて戴いている。

そのセミナーを拝聴しながら、
「ぎこちなさ」には視機能の影響もあるのではないかと、ずいぶん昔に感じた時のことを思い出した。

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上の子が小学校低学年の頃だから
それは多分30年以上は前。
地域の合同公演があって、
幾つかの教室の生徒さんが集う稽古やリハーサルに、
保護者の代表として同行していた時のこと。

他所のお教室の生徒さんだったが、
リズム感や群舞の際の周囲との協調に、
少し課題がある様に見受けられる
小学校低学年のお子さんがいた。

 

当時の私に何らかの知識があった訳では無いけれど、
稽古場の片隅からそのお子さんの様子を見ていて、
何かそのぎこちなさは
聴くことより、見ることに偏りがあることが
影響しているのではないだろうか…
と感じたから。

 

とはいえ、子どもたちの同伴でその場にいるだけの、
他所の教室の一保護者の立場での印象に過ぎず、
何かをできる訳でもなかったけれど、
その当時に運動神経が悪い、リズム感が悪いで括られてしまう子どもたちの中には、
もしかしたら発達過程での何かしらの経験不足が、
根っこにある場合もあるのではないだろうか…
そんな問いが生じたことを妙に鮮やかに思い出した。

 
 
自分自身の探究が嵩じて
発達過程の運動学習に学び直す道に行き着いた訳だけれど、
そこにはその問いが
心に小さく引っかかる様な記憶も
重なっていたのかもしれないと思いながら
窓越しに雨音を聴いた週末の夜。

その時もクリスマスが近いこんな寒い時期だった。

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