Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

昨日のセミパーソナルレッスンの最初の方で、一人の生徒さんがこのところ右の肩首から腕にかけて不快感が続いているというお話があった。

今回は新正体法(一瞬整体)を通じて、またひとつ稽えるヒントを見出していただけるのではないかと思ったので、首と胸部、そして足首の動診を行なって戴き、その足首の動きを使った操法を行なってみて戴いた。

足首の動かしにくさの左右差を調べていく動診の過程から、ひとつのシンプルな操法が導き出される。
新正体法(一瞬整体)とは身体や動きのしくみの知識がなくても、自力で身体を整えていかれる様に設計された身体調整法で、本来は腰、骨盤、股関節の動診も行うのだが、他の生徒さんもいらっしゃる限られた時間の中なので、自覚症状のある首と胸部、そして操法で用いる足首の動診のみとした。

操法を行う時間だけであれば1分にも満たない程度の時間だが、多くの場合それで不快感が消失したことに、まずキツネにつままれた様な驚きを覚えられる。
痛みや不快感が取れておしまいではなく、動きやすさが向上していることも再動診でご自身に確認していただく。

運動連鎖や緊張しすぎていた筋肉が緩むしくみを学としてでなく、瞬時に体感できる経験だが、そうした経験に出会ったとき「あれ?取れちゃった?なぜ?」と首を傾げつつも思わず笑みがこぼれる姿には、大人も子どもも無いなといつも感じる。

そうした体験を通じても、部分ではなく全体から身体を捉える視点の広がりが生じることを願ってもいるし、私のところで学ばれている生徒さんにはぜひ、これまで学んできたことも含めながらその「なぜ?」を個々のうちで掘り下げていく面白さを見出していただけたら嬉しいと思う。

この新正体法を編み出された故・宮本先生の言葉に触れるたびに、私はいつも「与贈のこころ」を感じる。

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