水無月
2020/06/01
しっとりと潤った6月の始まり。
宝石のような雫を纏った草花たちを眺めながら歩く早朝の味わいも良いものだ。
先月は立体構造としての足をテーマにレッスンを行ったが、幾人かの生徒さんは何も言わなくても手のためのいくつかのワークを再度見直したりもしているようだが、ダンスを念頭に置きながらも先ずは国内で美術を学ぶと、その志をシフトさせた高校生もその一人だ。
アタマで何となく「わかったように」思っていたことが違うと、足で感じ取ったことを通じて、自分の解釈を改めて問い直す地点に立てたのだろう。
特に彼女は思い描いている表現形態を実現していく上で、手や足というディティールを洗練させたいという思いがあるから、その取り組みようも真剣そのものだ。
ある中学生の生徒さんには研究テーマを与えてあるが、足の感触が掴めるようになる程に、むしろそこから離れたところに彼女の大きな課題が浮き立ってくるはずだ。
バレエ教室の先生から伺ったところでも、その大きな課題にピタリと照準があってきたようだとのことだが、そのような彼女の「ため息をついているような背中」(笑)を暖かく見守ってくださっているそうで、先を急がせず試行錯誤の過程を尊重して下さるご指導がありがたい。
今月は久しぶりに小学生の新たな生徒さんとのレッスンもスタートすることになった。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント