Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

朝6時過ぎ
庭の草木が朝日を浴びて輝き
そよぐ緑やヤブランの紫に触れる1日の始まり。

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ザッザッザッザッと聞き覚えのある足音が
家の前の道を通り過ぎていく。

おそらく90歳前後の男性が
毎日黙々と歩いていらっしゃる。
腿は上がりにくくなっているのかもしれないが
リズムは良く、テンポも速い。
歩くこと、動くことの中に
生きる姿勢が感じられる。

夏の間は日が沈んでから歩かれていた様だが
いつもの時間に戻ったのだなと
またひとつ秋の訪れを感じた。

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先日は父方の叔父夫婦が実家に弔問にいらして下さった。
春、父が亡くなった際は叔父も体調が悪く
入院していたので心配していたが
今はだいぶ落ち着かれている様でよかった。
 
父方の親戚の中では、同じ鎌倉市内に住まう1番接点の多かった叔父で、
朗らかでしっかり者の叔母は、母が祖父母と伯母3人の介護に追われていた時期に何かと助けてくれていた。

叔父達も一年ほど前に鎌倉の家を手放し
今は長女の家から比較的近いエリアのマンションで暮らしているとは母経由で聞いていたが
私も嫁いで以来会う機会があまり無く
何十年かぶりの再会。

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父より10歳位若いが、やはり兄弟。
面影が重なり父と再会している様な気もしたし
叔父夫婦の来訪をきっと父も喜んでいただろうと思う。
 
鎌倉時代、ブティックに勤めていた叔母は
連れ合いの看取りの後のご婦人を何人も見てきたという。
その1年間位はやはり大きく体調を崩したり、引き篭もりがちになる方が多いそうで、
母を案じてくれているのだろうと思う。
 
「でもね、その一年後位にくっきり分かれるのよ。そのまま弱ってしまう方と、何かが抜けた様にキラキラする様になる方と。」
という言葉が印象的だった。
叔母はいわゆる「気」が感じ取れる人だから
その言葉はきっと感じたままなのだろう。
 
口では気丈なことを言っている母も
諸々落ち着くにつれて小さな不調が出たり
料理も億劫になって出来合いのものや
お菓子などで済ませてしまったり
割と最近も妙に疲れている風だと思ったら
夜熱を測ったら38℃だったなんて事もあったりで
余り弱音を吐かないタイプだからこそ
注意して見守ったり
会いにいく頻度を少し増やした方が良いかもしれないと思っていたところ。
 
叔母が運んできてくれた朗らかなエネルギーはきっと母にも良い刺激になったと思う。

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