梅の花開く頃
2026/01/17
新しい知見や概念、
或いは技術に学ぶようなことを続けていると
その一方で無性に情緒的なものや古きものにも触れたくなる。
仕事帰りにふらっと立ち寄った書店の棚に、
長田弘さんの『世界は一冊の本 (ちくま文庫) 』が面陳列されているのが目に留まった。(好きなものには目敏いものだ^^;)
長田さんの紡ぐ言葉が好きで幾度も読んだから
「本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。」
というフレーズがすぐ浮かぶが
その時同時に隣に並べて面陳列されていた
『古代から来た未来人』という
この本のタイトルにある言葉に何となく惹かれて手に取った。

書店や古書店でしか味わえない
本に呼ばれたり、
本に指し示されるような感覚に
これを今読めということかな…と感じて
その感覚に従うことにした。
中沢新一さんの本は『レンマ学』以来久しぶり。
折口信夫博士についての本を読むのはこれが初めてだが、
私にとっては意外な程の中沢新一さんの熱量
(少年が敬愛するものについて語るような)に圧倒され、
また吸い寄せられるように一気に読んでしまった。
民俗学界隈の本は芸能や身体性に触れた内容も多いから、割と好んで買い求める方だが
この本に触発されて、158作品が一冊に収録されたKindle版の折口信夫全集をついポチっとしつつ、
長田氏の呼びかけに「はい、読みます、もっと読みます」と応えているような気分にもなった^^;
ある意味で折口信夫に生み落とされた中沢新一が、こんどは未来の読者へ向けて折口信夫のことばを新しくつくる。死者と生者の生産的なデッドヒートが発生する。
本の世界ことばの世界では、時にこんなふしぎな時間がおきる。死者が消えて生者がひたすら前進する、世間の時系列はぐしゃりと曲がる。ずっと前に死んだ人の背中を新しい時代の子どもが追いかけ、自分より未来に死者が立つと意識する。過去・現在・未来の区分が吹っ飛ぶ。
古いってうんと新しいんだ!二十一世紀に折口信夫をあらためて発見する喜びが本書の随所にひびく。
中沢新一『古代から来た未来人 折口信夫 増補新版』ちくま文庫
持田叔子さんの解説より
ぬくもり
今日はレッスンに来てくれた友人が手編みの「モグラソックス」を贈って下さった。
仕事柄普段は裸足か五本指ソックスだが、動きを妨げない適度な厚みとフィット感、そしてニットの暖かみを実感してみると、仕事中結構踵から冷えもあったのだなと気付かされた^^;

足暖まり、心温まるプレゼントありがとうございます♪
梅の花

繊細な梢のシルエットが美しい季節に
梅の木の枝先に咲く小さな白い花や
ふっくらとした蕾を見つけると
春の柔らかなステップが聴こえるような気がして
寒さの中でも身体の内に淡く広がるぬくもりを覚える。
その温感は心というより
お腹の奥からそっと立ちのぼってくるような感触。
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