都度、新たに経験する
2021/04/02
先日の連続講座の後に
生徒さんが自宅で寝返りをした際に
いつもイマイチ開きの悪い方の目が
寝返りのワークの後は両方同じように開いて
眼球の動きもスムーズなことに今更気付いたと
メールを下さった。
彼女が今更と綴ったように
そういうことは多分
これまでの寝返りの後にも生じていただろうと思う。
ただ、そこにフォーカスしていなかっただけで
またひとつ彼女は、自身にとっての
寝返りの新たな意味を見出したということ。
シンプルな動きの中で
都度、新たに経験するということが
案外難しいのは
自分が最初に何かに気付いたり
その課題を達成したりして
このワークにはこういう意味があるというストーリーができると
その範疇の精度には敏感になっても
それとは違う意味は見落としがちだからではないだろうか。
何かを発見したり、できたことは
もちろん素晴らしいことであり
喜ばしいこととして体験できるのは
とても大切なことだと思う。
けれども、そこに執着しすぎないこと
ひとつの意味や
誰かの意味にくくってしまわないことが
シンプルさの中で
それぞれの動きの歴史を持った
人の身体や脳の複雑さ、精妙さと
より多く出合い
新たな動きを拓いていく秘訣かもしれない。
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