
ありがとう、またね。
2023/01/11
色々な出来事があった年末年始だったけれど、久しぶりに動かした身体のニュートラル感や、しなやかに伸びてくれる筋肉の感触に心地よさを覚えながら、いつものスタジオでの1年の始まった。
年明けすぐに、実家の母がずっと親しくさせていただいていた方が急逝。
母とは同い年で、周囲からは姉妹かと間違われるほどの仲の良い方だった。
亡くなられたであろう日も日中は2人で出かけ、夕方帰宅してからは「今日はありがとう、またね。」と元気な声でお礼の電話をかけてくれていたそうなので、突然の事に母のショックも大きい。
ご主人を亡くして以来独り暮らしで毎晩弟さんと電話で話す習慣があったそうだが、二日続けて電話に出ないのを心配し警察に通報、親しかった母に警察から電話がきて亡くなられた事を知ったと。
後にお嫁さんから伺ったところでは、毎晩お仏壇の前で亡きご主人に話しかけていらしたそうで、その日もおそらくそんな時に意識を失われたのか、お仏壇の前に敷いたお布団に倒れる様にして息を引き取られたというお話しだったが、全く苦しんだ様子もなく安らかなお顔だったそうだ。
私もその方にはタクティールケアの実習期間にご協力頂いただけでなく、その後も継続的にケアさせて頂いた期間があり、いつも新鮮なお花が欠かされる事がなかったお仏壇のあるお部屋や、お父さんとの昔話、息子さんご家族のお話しなどを伺いながら過ごした時間が思い出され、疼く心に澄み切った冬空の美しさが切なく沁みてくるこの頃だった。
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