Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

私は今のところこの1ヶ月間のオンライン・レッスンのようなことは考えていない。
この状況下で役立つかもしれないことは2月、3月のレッスンやメンバーページである程度ポイントを絞って伝えてきたというのもあるが、それ以上にただでさえ行動が制限され、情報に過敏になりがちな時期に、PCやスマホに身体や意識を縛り付ける時間を促すより、むしろ、この状況の中で生徒さんが、個々にリアルな自身の身体を感じることに集中し、今ご自身に必要な事を考え、工夫・創造する時間を尊重したいという想いがある。

そして、その個々の試行錯誤の経験を経て、再び集った時に現実として着地させられること、発展させていけることも多々あるような気がするから。

車でご家庭を訪問してのパーソナルレッスンだけは細々と続けているが、大きく肺活量が上がるような運動は避け、胸郭周りの解放やリラグゼーションにいつもより重点を置いている。

実際伺ってみても感じるのは、「息を詰めた時間」の中で知らず識らずのうちに生じている緊張の存在と「息を抜く」必要。
状況が違うのだから、レッスンのテーマも自ずと変わる。
今は運動機能の向上より、生理機能が滞りなく働くための環境を整えることがやはり主題だ。

日頃ダンスや運動を行っていると、つい「大きく動かす、伸ばす」などやっている手応えの大きさを求めてしまいがちだが、酸素が十分に細胞に行き渡り、そしてまた回収される流れを滞らせないために必要な力、つまり体液の移動は、血液と間質液にそれぞれある圧力とコロイド浸透圧 によって左右され、それを促すために適切な圧力なり軽微な動きというものがあるということを、身体で感じてみていただいたりもしている。

こういう感触は動画では伝えられないが、そうして体験した感触が、もしかしたら長期化するかもしれない状況の中でもセルフケアのヒントとして活かされていく事を願っている。

私自身は、レッスンで身体を動かしたり、移動の機会は激減しているが、朝散歩だけでなく家事にもワークの要素を見出しながら楽しんだり、買い物等で出かけた時はエレベーター、エスカレーターを使わず階段を上り下りしたりして、感染リスクを減らしつつ動く機会を持つことで、むしろ体重は若干減少傾向だ。

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