
翻訳
2022/11/10
先日レッスンが終わる頃生徒さんが、学校のバレエの授業で受けた胸郭への注意に関して戸惑っている様なことを呟いた。
どの様な指摘だったのかは訊いていないが、「どのくらい薄くすれば良いのか」という言葉と仕草から、彼女は下部胸郭を薄く収める様なイメージでそれを捉えている様に思えた。
そこを意識するほど、硬く窮屈になってしまうようで、どうしたら良いか分からなくなってしまっているとのことだった。
その問いは一旦傍に置いて、指摘された部位とは離れたところから背骨や胸郭の動き、体幹の筋の働き合いを感じてみようかと、胸骨や鎖骨の動きと頭頸部のアライメントにフォーカスしてその違いを感じて貰う時間を取った。
今の彼女の場合は、そこから感じていった方が求められる状態に「結果として成る」という感覚が得やすい様だった。
普段とは感触も視界も違うだろうけれど、呼吸のしやすさや体幹の筋たちの働き具合、足への重さの落ち方などはどうだろうか。
その時下部胸郭は「薄く」なっているのだろうか。
その頸椎下部から胸郭上部にかけてのあり方が変わることで、歩行の感覚やリズムはどう感じられるだろうか。
これからもきっと様々な身体感覚を伝える言葉との出合いがあるだろうし、それがその時の自分にダイレクトにフィットする場合もあれば、そうではない場合もあるだろうと思うけれど、どこでどのように捉えたら求められるものにより近付いていけるのか、言葉が示す部位や現象から少しフォーカスを引いて、自分にフィットする言葉や感覚に翻訳していく能力も大事だと思うよ。
という様な話しをした。
そして、今新たに感じている居心地を成している要素のひとつは、Core Cradleを使ったワークで、その働きが活性化した時に覚えた感触と同じではないだろうか。
そこにも気付く時、既に持っているはずのヒントの断片がまたひとつ繋がっていくのだと思う。
眺め
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