Body Image
2023/03/16
昨日の学生さんのレッスンは
引き続き胸椎のナチュラル・カーブをテーマにしたワーク。
可動性は以前よりだいぶ改善されてきてはいるが、
違和感を乗り越えボディイメージが物理的な構造に一致していくまでには、やはり時間がかかるし、
ひとつのワークで再現性があったからといって、
そのままダンスにすぐに反映されるものでもないので、
同じテーマでも、多様なアプローチも用いながら
地道に癖を修正していく積み重ねも必要になる。
昨日は体幹の回旋動作の際の胸椎にもフォーカスを向けてみた。
普段、胸椎を伸展させながら回旋するパターンばかり使っていないだろうか。
少し小道具も使いながら、ナチュラルカーブを保ちつつ回旋動作を行い、普段の動きとの違いを感じたり、
それを踏まえてランジ(フォワードもバックも)と体幹の回旋を組み合わせた応用編のワークなども行った。
レッスンが終わる頃
「全然関係ないかもしれないけれど、アン・ナバンの時の右の肩甲骨をもっとしまってと注意されるのですが、
意識すると右肩に力が入ってしまってうまくいかなくて…」と。
側弯のある彼女の場合は右が翼状になりやすいのだが、
肩甲骨を操作するという直球の意識の向け方ではなく、
土台となる胸郭と胸椎の在り方、呼吸、体幹と肘までの空間にフォーカスしていくと、
結果として求められる動きが生じ、少なくともその課題に関しては、
彼女にとって再現性のある身体操作の感覚を掴めた様だ。
そしてそれは決してその日のテーマと無関係ではないし、
前回タオルを使ってアームスの運動空間の感覚や体幹との協調性を刺激していった遊びもまた、要素としては関わっている。
全然関係ないかもと前置きをしながらも、咄嗟にその質問が生じたのは、
彼女の内ではそれらが結びつく予感の様なものが
生じたからではないかという気もしている。
この小さな鉢で義父は何を育てていたのか、約2か月かかって判明。
可憐なスミレが咲き始めた。
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