
医は医なきを期す
2024/10/25
「迷走神経は三焦経と薬指と足の第4趾、胆に通ず。」
とは経絡新正体法のテキストに書かれていた言葉だが、実際薬指を軽く捻るような動きで頸の動きの変化を試してみたりすると面白いと思う。
今月の出張講座の最初にそうしたアプローチも行ってみたが、動きの変化はもちろん、感覚の豊かな方はその小さな刺激から経絡に沿って響くものを感じ取られていた。
経絡新正体法では各経絡ごとの操法もあるが、三焦+胆のような組み合わせの6パターンの操法もある。
それは、「人体は各経絡が複雑に絡み合って生命現象が営まれているから、一つひとつ経絡別に行うより組み合わせで行った方が効果が高い」という宮本先生のお考えに基づいて、考案されたもの。
本来は筋肉テストで操法を決めていくが、今回はおおよそではあるが参加者の皆さんの共通する症状から、その6パターンのうちの一つ「少陽経の操法」をご紹介させて戴いた。
療術の道に立たれた時、「医は医なきを期す」という言葉に深く感銘を受けた宮本先生が、それを悲願に学び研究し続けたことの集大成として編み出された新正体法と経絡新正体法。
前者が骨や筋など(解剖すれば)目に見えるもの、後者は経絡という目には見えない機能を整えることを目的としているが、いずれも一般の方が自らその時必要な操法を選定でき、実施できるよう設計されており、「自分で善くしていく」ことに貢献するために創られた健康法だ。
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