Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

前回まとまった雨が降ったのは
何時だったか思い出せない位だが
久しぶりの潤いに樹木や草花が
ホッとため息をついているかのように感じる
雨上がりの風が涼やかな夕暮れ時。

6fe3f46fb9d44fa7a0b3abf0da121947



 
ただ、連日の日照り続きで
紅葉する前に葉を多く落としていた公園の桜の樹も
風雨で更に落葉してしまった様だ。

D6f836648af34c0796dae27176c16e7f



 
3本ある大木のうち一本は
もう花を咲かせなくなって何年も経つが
そこにエネルギーを取られないためか
余り葉を落とさず大きく枝葉を伸ばして
まるで他の2本の樹を
過酷な陽射しから守っている様にも見える。

D42bef8912ea4072a217b2cf165c271b


 

 
芳香や地中の菌類を介した
樹々たちの会話は私たちの耳には聴こえないけれど
きっと助け合っているのだろうと
その姿からは感じられる。

https://www.hayakawabooks.com/n/ndceeb3a25f8d


そして、まだ風雨の強かった時間帯にも
どこか嬉しそうに囀り続ける鳥たちもいて
樹々たちの無言の会話は
もしかしたら彼らにも共鳴しているのかもしれないと思ったりもした。

 
 
言葉を持って文明に依存し過ぎた人間だけが
そうした感受性をどこかに置き忘れてしまった様にも思えた。
 

Fab20b5eef984bffa1d5772bb73c778d

コメント

この記事へのコメントは終了しました。