Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

今日はいつもお世話になっている調布のバレエスタジオ・フルールさんの発表会に伺い、とても素敵な夏の宵を過ごさせていただいた。

 

オープニングは

「私たち」

「私 あなた」

「雨」

「花の一生」

「生き生きと」

という5つのタイトルの作品で構成されていて、プログラムでそのシンプルなタイトルを拝見した瞬間から、とても澄んだ予兆のようなものが感じられた。

  

所謂、バレエ的な踊りの要素を極限まで削ぎ落とし、歩く・佇む・伏せる、柔らかく語る様なアームス、或いは最初小さくゆっくりと叩き始めた手が次第に速く、強くとクレッシェンドしつつ輪唱してゆく様な、生徒さん一人ひとりの「Being」の万華鏡

 

舞台の上で、大きな動きがなく私として存在する、その難しさ、怖さ。

それでも、過剰さも或いは妙な自意識の壁を感じることもなく、するりと個々の存在から放たれたものが響いてくる。

  

私の拙い言葉ではそこから受け止めたものを到底表しきれないけれど、揺れたなびくものが胸に鳩尾に肚にと広がり、私自身の中でもそれらに共鳴し、そのうねりの中から倍音が更に生まれていくようで、余韻などという言葉では収まりきらないような体感が舞台の間ももちろん、帰宅してもなお続いている。

 

生徒さんそれぞれの、そして導かれる先生の、携わる全ての方々の「Being」の波が身魂に沁み入り、それが私の中でも拡がり続けていくかのよう

 

涼やかに届きつつも、内側に何かとても暖かいものを灯して戴いた。

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素晴らしいひと時をありがとうございました。

 

 

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